更年期障害の治療の一つに、ホルモン補充療法があります。症状の緩和、生活習慣病や骨粗鬆症の予防などに効果がありますが、誰でも受けられるわけではありませんので、内容をよく把握したうえで治療法を選択しましょう。 |
更年期障害の多くはエストロゲン(卵巣ホルモン)の低下によるため、エストロゲン補充療法(女性ホルモン補充療法)が有効です。このほか、精神症状には精神安定剤や漢方療法が用いられることもあります。 |
徐々に低下する男性性腺機能とは対照的に女性の性腺機能は急速に低下するため、パートナーとの性的不一致も問題となりがちです。平均寿命の伸びにより、女性にとって閉経後の30年をいかに過ごすかは大きな課題となっています。 |
現在まで、医師の多くは男性で占められており、産婦人科医ですら更年期障害を我慢すべきものと考える風潮が強かったようです。今後は人口の約半数が経験しうる問題として、家族、家庭医、内科医、産婦人科医、精神科医、地域保健婦などを含め、幅広く議論されるべき課題と考えられます。 |